更新日2003-1-4

 

年頭に当って

安藤思想を問う事は、私達同窓会員の生き方を問う事と同義と言えましょう。
新めてその要旨を述べたいと思います。

安藤思想の原点

「人間の行為を究極において支えるものは、理論ではないという自覚から私は何物にも
まげられない強靭な主体性に憧れ、認識と実践を病的なまでに峻別しながらも、デモー
ニッシュな実践活動を行い得たウェーバーという男に強烈に惹きつけられた。-----日
本の精神風土に決定的に欠けている強靭な主体性をウェーバーの”ヴェルト・フライハ
イト”に見出した私の研究テーマは”ヴェルト・フライハイト”の何たるかを歴史の中
に探ね、現代の社会において、それが如何なる意味を持つかを確証することを旋回軸と
して展開されている。」”桃李の下”60年度学生生活のしおり 成蹊大学自治会より

安藤先生著作目録

著書
1
マックス・ウエーバー研究 エートス問題としての方法論研究
1965
未来社
2
ウェーバー紀行
1972
岩波書店
3
ウエーバーと近代  一つの社会科学入門
1972
創文社
4
マックス・ウェーバー  人類の知的遺産(62)
1979
講談社
5
ウエーバー歴史社会学の出立  歴史認識と価値意識 
1992
未来社
編書
6
マックス・ヴェーバーの思想像
1969
新泉社
7
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
1977
有斐閣
8
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の《精神》梶山力訳
1994
未来社
共著
9
マックス・ヴェーバー研究(大塚・内田・住谷)
1965
岩波書店
10
マックス・ヴェーバー研究 生誕百年記念シンポジウム
1965
東大出版会
11
ウェーバーの思想と学問
1972
風媒社
訳書
12
ミッツマン 鉄の檻 一つの人間劇
1975
創文社
共訳
13
レーヴィット ウエーバーとマルクス
1949
弘文堂
14
ラスキ フランス革命と社会主義
1956
創文社
15
ウェーバー 音楽社会学
1967
創文社
16
ウェーバー 宗教・社会論集
1968
河出書房新社


 参考 尚、先生のご功績の詳細は「経済学部論集 
弟18巻 1998年2月の3頁から7頁
    にかけて掲載されております。

継承課題  

 時の支配的な権威に反抗する者は勿論その生涯を悲劇に了らせることがまず定石的でしょうね。しかし僕達は特殊性たる僕達の生涯を悲劇に了らせてもそれが普遍性たる「人間」の輝かしい未来を建設するための一つの礎石になる事を以って自分自身の喜びとする丈の強い信仰を持とうではありませんか。永遠の生命を求めて「人間」らしく生きることこそ最も生甲斐のある人生だと僕は信じています。如何なる代価を払ってでも。ところでいかなる人生を生甲斐ある人生と感じるか、それは最早や君達一人一人の信仰に属する事柄でしょう。―武蔵野評論・11号 1953年 非キリスト者のキリスト的考察―より

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 上記についての「実体験に基く検証」をお寄せ頂きたくお待ちしております。

                                     以上

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